個人事業主つれづれ-6 経費になるもの・ならないもの

written: kengo

当初、帳簿に付けたお金のマイナスのどれが経費になるのかわかりませんでした。 実は最初のころ、このWebに変なこと書いてたのですが、全然理解してなかったので少し調べたことをメモします。

1. 経費の定義

まず経費の定義ですが、「業務上で必要な出費」のことを指します(業種によって色々異なる)。 色々ある…となるといよいよ混乱してきますが、どうやら対象となる勘定科目があるようですので参考にしてください。→参考URL

とりあえず、基本的な勘定科目を1つずつ、なんとなく見てみます。

これらが一般的な必要経費の勘定科目です。なるほど会計ソフトでこのあたりを意識して入力しておけば、しっかり経費計算してもらえるわけですね。

2. 按分に注意

※が付いている項目は「按分」が必要になりそうな科目です。按分とは事業と個人の費用が混在している支出について、事業分と認められる分を経費計上できるしくみです。

例えば家賃10万円の自宅で個人事業をしており、その空間のうち3割を事業で使っているとした場合、30%按分=3万円を経費として計上します。このとき比率の30%が妥当かは、事業者の主観によるので答えがない世界で少し気持ち悪いです。一般的に見て妥当と思われる比率に設定するのがよいと思います。少なくとも、在宅の個人事業主が家賃を100%経費にするのはあからさまにNGです(=住む場所として使ってないことになる)。税務署の人に違和感がないと思ってもらえる比率をオススメします。光熱費や通信費なども按分が必要になりやすいところです。

余談ですが、僕はガスや水道などは事業に関係ないので計上しないようにしています。電気はよく使うので半分くらいにしてます。

2. 個人事業主の「給与」はない

法人であれば経費の大きな割合を占める給与ですが、個人事業主の”個人”の出費(=事業主のお給金にあたるもの)は経費にできません。個人事業主には給与が存在しないと考えてください。生活費などで使ったお金は「事業主貸」という個人事業特有の勘定科目で”事業主の私”が”個人の私”にお金を渡したという形で扱います。帳簿上は事業主貸が左に入って費用の発生、現金に右に入って資産の減少になります。

3. 「事業主借」と「事業主貸」

前述した「事業主貸」は事業→個人へのお金を流すことを指しますが、逆に個人→事業にお金をうつす場合は「事業主借」になります。「事業主借」のよい例は、事業開始の運転資金を個人の自分から借りるときです。これらの科目は個人事業主特有の科目で、法人経理にはでてきません。事業主のお財布=個人のお財布が混ざるからこその考え方ですね。

個人事業主はスタートからこのような特殊な処理が必要になってきてちょっとややこしい感じです。そもそも事業主の生活費はお給金ではない、といったことはなかなか馴染みのないルールなので調べないとわからないと思います。事業開始がハードル高く感じられるうちの1つかと思います。ただ知ることができれば難しいしくみではないので、もっとうまく手順だった情報が整えばいいのになあと思います。

免責

この記事は筆者が個人事業主になった経験に基づくメモであり、変化する法律、税制、手続きなどにおいて正しい情報であることを保証しません。 またこの記事に書かれたことの実践は、すべて実践者の責任によるものであり、生じた損害や責任の一切を筆者は負いません。