Lily C++ GUI Library

[プログラミング,Lily,OpenCV]

[3.OpenCV-001] OpenCVの準備


(※注:OpenCVの紹介をしていますが、当サイトではOpenCVの一切のサポートを行いませんのでご了承ください)

OpenCVを設定する

OpenCVは、Intel社が開発したコンピュータビジョン向けのオープンソースライブラリです。
複雑・高度な処理をライブラリ化しているため、画像処理研究で頻繁に使われるようになっています。
LilyではこのOpenCVとデータを相互変換できるようにしています。よって処理はOpenCV、GUIはLily…といった使い方が可能です。

ここでは、Lily&OpenCVをVisual Studioで使うための準備・設定の方法を説明します。
(MinGWでご利用の場合は、通常のOpenCVの導入方法をご参考下さい)

1. OpenCVのインストール

下記のURL(Sourceforge)からOpenCVをダウンロードします。
バージョンは、1.0, 1.1pre, 2.0.0aに対応していますので、必要なバージョンを取得してください。
 OpenCV提供サイト : http://sourceforge.net/projects/opencvlibrary/

ダウンロードしたファイルを起動し、インストールします。
標準のインストール先はC:\Program Files\OpenCVになっていますが、
C:\OpenCVなどに変えてください。

 (※Program Filesなどにインストールすると、ファイル操作権限の制限で後述のコンパイルに失敗する可能性があります。
 自由にコントロールできる普通のフォルダへのインストールをするようにしてください)
あとは、インストーラにしたがってインストールしていけば問題ありません。

2. OpenCVのプロジェクトファイルの取得

OpenCVにはプロジェクトファイルがあらかじめ存在していますが、それらのプロジェクトでコンパイルしたものはLilyでは使えません。
そこで、Lilyでコンパイルする為のプロジェクト詰め合わせを用意しました。
以下のファイルをダウンロードし、展開してください。

ソフトウェア名バージョン種別ダウンロード
OpenCV with Lily (VS用プロジェクトファイル)VS2005,2008一般公開OpenCV_With_Lily.zip

展開したフォルダを開くと、「_makeCV...」で始まる、
OpenCVの各バージョン,Visual Studio2005,2008のプロジェクトフォルダが入っています。

OpenCV_With_Lilyの中身

それぞれインストールしたOpenCV、使用しているVisual Studioのバージョンに合うフォルダを、
OpenCVをインストールしたフォルダ「直下」にコピーしてください。
(※直下以外ですと、正しくコンパイルできません)

OpenCV2.0の直下にコピーした例

3. OpenCVのコンパイル

コピーした「_makeCV...」フォルダを開き、OpenCV.slnからVisual Studioを起動します。

OpenCV2.0のソリューションファイル

「ビルド」→「ソリューションのリビルド」を実行します。
ビルドには少し時間がかかります。

ソリューションのリビルド

ビルドが終わると、OpenCVフォルダに「LIB_Lily32」というフォルダが作成されます。
このフォルダ内にあるlibファイルが、Lilyで使用可能なOpenCVライブラリファイルとなります。

LIB_Lily32の生成

4. ディレクトリパスの設定

コンパイルしたOpenCVをVisual Studioで使えるようにするためにディレクトリパスを設定します。

a) 「ツール」→「オプション」→「プロジェクトおよびソリューション」→「VC++ディレクトリ」を選択します。
プロパティ設定の画面

b) ダイアログ右上のプルダウンメニューから「インクルードファイル」を選択します。

c) リストにパスを追加します。プロジェクトごとに設定が必要です。

 
OpenCV1.0, OpenCV1.1preの場合
 例: C:\OpenCV1.1\cxcore\include
 例: C:\OpenCV1.1\cv\include
 例: C:\OpenCV1.1\cvaux\include
 例: C:\OpenCV1.1\otherlibs\highgui
 
OpenCV2.0の場合
 例: C:\OpenCV2.0\include\opencv

d) ダイアログ右上のプルダウンメニューから「ライブラリファイル」を選択します。

e) リストにパスを追加します。プロジェクトごとに設定が必要です。
 パスは生成されたlibファイルの配置場所です。  
OpenCV1.0, OpenCV1.1pre, OpenCV2.0共通
 例: C:\OpenCV2.0\lib_Lily32
f) 適用ボタンもしくはOKボタンを押して設定を有効にしてください。

以上で設定は終了です。